だから可愛く笑うのだ。
それがどれだけ価値のあるものか分かっているから。
だから笑えるのだ。
それがどれだけ価値を与えるものか分かっているから。誰かへ与える安らぎと癒し。会ったことも話したこともない人の行動理由になる。彼女の笑顔は誰かの理由となる。だから笑う。
彼女が笑うから、彼女以外の人間は、彼女を見て笑うから。彼女が綺麗に綺麗に笑ってくれるから、自身を省みない。

だから恥じないよう戦えるのだ。
彼女が笑ってくれるから。これがどんなに嬉しいか。
だから戦えるのだ。
彼女が見て、笑ってくれるから。だからだから。だから僕らは。
彼女は笑う、から。

だから可愛く笑うのだ。
わたしが笑うと皆が笑ってくれる。
だけど、それはひどく悲しくて切なくて昨日が続く今日とか明日もこなくていいのにと心の底から思おうとも考えようとも他人からは見ている人からは、わたしのそんな考えなど見えない。
わたしの明日は今日と同じで今日は昨日と同じでまた笑う。
だから、だから。
別に腹の中で何を考えててもいい。おなかすいたー、とか、ひまだー、とか、他にも考えてはいけないことも考える。
いけないというのなら神を呪え。思考する力を持たせた神こそが敵だ。
必要なのは笑うこと。
幸せそうに、幸せを感じるように、嬉しさを楽しさを。・・・幸せってなんだっけ。私の幸せは? 笑うことは幸せ。
・・・?
笑うだけでいいここの生活は苦しくは無いけど息苦しい。と思う。思う?
必要以上に明るい部屋は同じように暗さを感じさせる。
ここは冷たくは無いけど同じように暖かくもないよ。

あの人たちが笑ってくれる、から。